KIT TIMES（きっとたいむず）｜DATAKIT情報誌 WEB版「KIT TIMES」

チームビルディング＠ベトナム
－チームが力を発揮する３要素とは－

昨年、新製品の開発と開発スピードを上げることを目的として、ベトナムに開発チームを立ち上げました。その時に気づいたポイントがあります。

・目的・目標を共有する
・役割・仕組みが明確である
・チームとしての信頼関係がある

今回、ベトナムの開発チームの立ち上げるために３回現地に赴きました。
初回の訪問目的は開発チームの目的を共有することと、DATAKITを知ってもらうことでした。

我々が開発する新製品にどれだけ力を注いでいて、建築業界にどれほど貢献
したいのか、そして、DATAKITのミッションステートメントを共有しました。
また現地スタッフの人柄を知ることも重要な目的でした。

ベトナムの方々はとても勤勉で向上心が高く、ヤル気が強いです。
ただ、それだけに仕事にやり甲斐を感じないと熱が入らないところもあるようです。
また、人のつながりを大切にします。だからこそ相互理解が大切でした。

それから、仕組み作りに着手しました。
具体的にはoffice365を使ってファイル共有や共通ルールを明文化したり、
チャットワークを使ったコミュニケーションを取り入れたりしました。
慣れないうちは戸惑いがあったようですので、簡単で小さいことから始め、
ミーティングもこまめに行いました。
そうすることで早くフィードバックを共有でき、工夫しながら次第に仕組みが出来ていきました。

最後にベトナムを訪れた時には日本のスタッフも同行しました。
チームとしての一体感を高めるには、実際に顔を合わせるのが効果的だと考えたからです。

お互いに自己紹介をしあったり、打ち合わせをしたり。
その時、現地スタッフに意図がなかなか伝わらないことがありました。
日本人の傾向なのかもしれませんが、我々はあまり強く言うことはなく、
何度も丁寧に話して伝えようとしていました。
しかし、時間がかかってしまい、だんだん疲れていきました。

ところが、ある出来事がきっかけで一気にチームとしての一体感が高まったのです。
それは…

ベトナム訪問最終日のことです。現地スタッフとみんなで食事をすることになりました。
美味しいベトナム料理を食べて盛り上がってきたところで、現地スタッフのリーダーが
日本側スタッフに思いを語ってくれました。
「何か出来ていないとか、不満だとかがあればハッキリと言ってほしい。
ハッキリと伝えられないままに評価されたり、色々と思われるのはとても残念だ。だから明確に伝えてほしい。」と。
それを聞いた日本側スタッフの目の色が変わりました。

チームとしてメンバー同士が真摯に向き合うこと、互いにプロとして仕事に臨むという
意識が共有された瞬間だったと感じます。

信頼関係の構築は相手を知ることから始まります。そして、少しずつ強くなっていきます。
でも、どこかでしっかりと伝えあうことが必要になります。
一体感のあるチーム作りには「伝える」ということが必要不可欠だと感じました。

今は日本とベトナムでSkypeで打ち合わせをしつつ開発を進めていますが、
とても効果的に機能しています。チームメンバーひとりひとりも成長しています。
私はこのチームを誇りに思いますし、このプロジェクトのみならず、チームの一員として
自発的に考えて行動し伝えあえる弊社スタッフ達にいつも感謝しています。

そんなDATAKITでこれからもお客様のお力になりたいと考えております。

株式会社　ＤＡＴＡＫＩＴ　

代表取締役　喜多　庸元